人に助けを求める上手な方法

自分の力だけで切り抜けられない状況も、しばしば訪れます。そんなときには、仲間の力を借りるしかありません。しかし、人を動かすのは思ったよりも難しいもの。それが関係性の薄い相手なら、なおさらのことです。うまく人に助けてもらうためには、どうすればいいのでしょう? 色仕掛け? …いえいえ、もっと簡単な方法があります。

少ない人数の中で、お願いする

ある心理学者が、このような実験を行いました。構成人数が異なるいくつかのグループを作って、その中に仕込んだサクラに、突然体調が悪くなったフリをしてもらいます。すると人数が多いグループでは、なかなか「救助行動(困っている人に力を貸すこと)」が起きず、2人だけで話し合っているグループでは、すぐに救助行動が起きました。

これは、人間の意識の中に、「自分が助けなくても、誰かが助けるだろう」という「責任の分散」という働きがあるからだと言われています。つまり、ものを頼むときには、少人数の仲間を集めて、その中で「頼む、力を貸してくれ」とお願いするのが、ベターです。

より親しい人に頼もう

もちろん、自分と、お願いをする人との関係性もまた、救助依頼の成功率をアップさせるための、大切な要素となります。1回、2回顔を合わせただけの人よりも、10回以上顔を合わせた「顔見知り」の方が、ずっと力になってくれる可能性が高いようです。「この人の頼みは、ちょっと断りにくいな…」という心理を上手に掴んで、相手を動かしましょう。

援助を求める理由は「不可抗力」にせよ

自分の責任で生じたミスを、親切にすすんでカバーしてくれる人は、そう多くありません。助けを求めるときには、「不可抗力」をアピールすることが大切です。たとえば、どうしても間に合いそうもない仕事を手伝ってもらいたいならば、「俺のミスで…」と言うより、「取引先のワガママで…」と説明した方が、「援助行動」は起きやすいと言われています。

ちなみに、男性よりも女性の方が、「援助行動」には積極的だとか。一度「援助行動」を起こしてくれた人は、何度でも窮地で力になってくれる、という実験結果もあります。緊急事態で人の助けが必要になったときには、戦略的にアプローチして、力を借りましょう。


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