恋は盲目――盲目のままで結婚はできない?

"恋は盲目"とはよく言われたもの。知らぬ間に相手のことを美化して猛進していたと思ったら、そのうち突然に目が覚めてしまって、一気にクールダウン……。そんな経験、あなたもしたことがありませんか。

人はどうして、恋をすると盲目になってしまうのでしょうか。また、盲目な恋は結婚へとステップアップできるのでしょうか。気になる"恋"と"盲目"について、心理学的に読み解いてみましょう。

好きになった相手には色眼鏡がかかる

恋愛感情は非常に主観的な感情であるため、ときに周囲と本人の認識が、大きくかけ離れてしまうことがあります。たとえば、客観的には平凡な容姿である恋人の姿が、自分にとっては特別な美男・美女に見えるケース。これは、恋愛においては決して珍しいことではありません。恋愛をしているときは、好きになった相手に対して色眼鏡がかかった状態になります。このように、非常に主観的な感情に支配された状態が"盲目"を作っているのです。

また、主観的な感情は、自分たちだけが特別であるかのような錯覚を引き起こします。アメリカで行われた心理学の実験では、大学生に奇跡的な恋愛物語を読ませた後でアンケート調査を行ったところ、「自分の体験と共通点が非常にある」と答えた人が40%、「共通点がある」と答えた人が20%にものぼりました。その恋愛物語の内容は、出会ったばかりの男女が両親の反対を押し切って結婚を約束し、両親の許可がなくても結婚できる州まで駆け落ちするというもの。現実的には、これほどまでに奇跡的な物語を体験した大学生が、全体の半数以上である60%を占めるとは、考えにくいでしょう。アンケートを受けた大学生が、いかに自分の恋愛体験を特別だと受け止めているかが分かります。

恋をしているとき、人は自分でも気がつかないほど主観的になっています。もちろん、二人が幸福な気分でいること自体は決して悪いことではありません。しかし、"恋愛"が"結婚"になると、話が別になります。結婚においては、この盲目な状態がネックになることもあるのです。

盲目で結婚すると、痛い目を見るかも?!

自由に恋愛をして好きになった相手との結婚は、現代では誰もが夢見るストーリーです。しかし、現実的に言うならば、結婚には必ず大きな出費がともないます。二人の住まい、移動するための車、子どもの養育費……。結婚をした後の暮らしを支えるためには、どうしてもこれまで以上のお金が必要となってくるわけです。

ある心理学者による国際的な調査によると、どのような文化圏であっても、女性が配偶者選びで重視するのは「経済力」であるという結果が出ました。恋愛においてはルックスや性的な魅力が重視される傾向にありますが、結婚においては、そもそもパートナーに求める条件が異なってくるのです。したがって、盲目に恋をしたまま結婚へと進んでしまうと、二人の関係性がその後の変化に耐えられないおそれがあります。もちろん、中にはそのまま結婚へと繋がるカップルもありますが、すべての人が必ずしもうまくゆくというわけではないのです。

恋をしているときの感情は、非常に主観的でときに判断力を鈍らせてしまいます。恋愛から結婚へとステップアップするときは、二つの違いをきちんと頭に入れたうえで決断できるといいですね。


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