自分をさらけ出すことで、相手を知る自己開示テクニックとは?

誰もがセルフ・モニタリングの機能によって、心にある程度のガードをしています。本音と建前の使い分けを上手にコントロールしているのです。心を制御しているのは、相手が心を許せる人かどうかの判断ができないからです。そうした防御本能をゆるめるためには、先にこちらが弱みを見せるという方法があります。「自己開示」テクニックと呼ばれるこの方法をうまく使えば、とても短い時間で相手の本音を探り出すことが可能になります。

自己開示テクニックとは?

人の考えていることは、しぐさや表情、笑い方や話し方が、声のトーン、身振り手振りなどからおおよその察しがつくものですが、本音がどうしても見えないというケースもすくなくありません。特に初対面のときなどには、ガードがとても高いために、なかなか本音を引き出すことができないことが多いものです。そんな時に使うテクニックの一つが「自己開示」です。「自己」つまり相手ではなく自分を「開示」することで、相手の心を裸にしてしまおうというテクニック。

自分自身の経験を振り返ってみれば、誰にも「自己開示」のテクニックに思い当たるフシがあるものです。訪問販売のセールスマンが自分の身の上話をするのを聞いて同情心から買ってしまったというようなケース、友達から「好きな相手の名前」を告白されて、つい、自分も片思いの人の名前を教えてしまったというような経験。相手が心を開いていると感じると、人はガードを下げるものです。そうした心理をうまく活用すれば、まだ十分に打ち解けていないという相手とも簡単に親しくなり、本音を引き出しやすくなります。

自分の内面を見せることで相手の内面を引き出すテクニック

自己開示は、自分の出生のことや家族のこと、内面的な悩みごとなどを打ち明けることで、相手のガードを下げさせて、こちらの知りたい情報を引き出す話術です。普通は親しい相手にしかさらすことのない事柄を聞かせることで、たがいを「親しい関係」と認識させることができます。聞かされた相手は、「この人は自分に好意を感じてくれている」「信頼できる相手と考えてくれている」と思うため、気を許してしまうのです。普段なら初対面の人には決してはなさないような内容も、つい口を滑らせ本心を語ってしまうことになります。

自分の本心をさらさなくても、第三者の秘密を匂わせるという手法もあります。「うちの上司ですが、堅物に見えて結構スケベなんですよ」とか、「精力絶倫のように見えますけれど、EDで悩んでいるようなんですよ。夫婦生活がうまくいかなくて、最近はバイアグラも使っているらしいんです」というようなことです。「これふたりだけの秘密ですから、内緒ですよ」などと付け加えれば、秘密を「共有」する関係になることができます。

相手の本音を引き出す方法として、自己開示のテクニックがあります。自分自身の内面を打ち明けたり、誰かの秘密を共有したりすることで、互いの距離が縮まり、相手の本音を引き出すことが可能になるのです。


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