感情は目的のために使っている!アドラーの全体論

人づきあいでは時には友人や上司から感情的に怒られたり、恋人から泣かれたりしますよね。逆ももちろんあるかもしれません。そういうことに対して反発したり落ち込んだりして悩みになってしまうこともあるかと思います。しかし、心理学者のアドラーはその怒りや涙などの感情もすべて目的があって行っていることだと言います。

アドラーの全体論

アドラーの心理学は個人心理学とも呼ばれていて、個人はこれ以上分けることのできない存在であると定義しています。そのため、彼の心理学では心と体や意識と無意識、感情と思考と言った対立関係を認めません。わかりやすく言うと、何かに腹を立てて怒る時、頭の中では怒ってはいけないと思っても感情的になってしまう、カッとなってしまうなんてことはよく耳にすると思います。しかし彼の考えからすればこれはあり得ないと考え、目的をもって、怒りたいから怒っているのであると論破します。これはアドラー心理学の中で全体論と呼ばれています。

ですが本当にカッとしてといったことはあり得ないのでしょうか?例えば怒りの感情があるにも関わらず、人の目や急な来客でいきなり感情が変わったりすることはあるかと思います。例を挙げるなら子供を叱っている時に電話やお客さんの来た際に急に声が変わる母親なんかはわかりやすいでしょう。つまり、怒りと言う感情と他人の目からはいい人に見られたいという感情の二つがあり、それを目的に分けて使い分けているのです。けして理性や感情に左右されている、と言うことではないのです。

女性の涙は武器の理由

よく女の涙は武器と言いますよね。これもアドラーからすれば感情的ではなく、目的のために泣いていると言います。喧嘩をしていると相手の言葉を聞くのがつらくなってくることはあります。急に泣き出してしまうのは相手の言葉を聞きたくないといった相手の行動を支配する、という目的のために泣くのです。たいていの男性は女性に泣かれるとそれ以上は何も言えないことの方が多いですからね。

相手を嫌うのは別れたいから

最初は仲のいいカップルが時間と共に相手の嫌な面を気にするようになりますよね。これも別れたいという目的のために相手を嫌いになる理由を見つけようとしているのです。仮に相手のことが好きならばいやな面と言うのは目につきにくいものです。相手の嫌いな理由を探すようになっているのであれば、別れたいという気持ちのサインと考えてみるのです。

人と付き合う中で時には喧嘩になることもあるかと思います。しかし、その時にその怒りを上手くコントロールすることが出来れば喧嘩なども長引くことになりませんし気持ちも落ち着けることが出来ます。仮に相手を怒らせてしまったり、泣かせてしまったり知った場合にも相手は何かしら目的をもって感情を使っているのだから逆に冷静に話すのがいいでしょう。そもそも怒りや涙と言った行動で相手を従わせるのは子どもがお菓子を買ってもらえなくて駄々をこねるのと対して変わりがないのです。大人な人間関係を築くのであれば怒りや涙と言った感情で行動するのではなく、冷静に話をすることが円満な人間関係を作る上での基本になるのです。


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